使い方ガイド

郵送DMを配信する(入稿データ作成・配信設定)

はじめに

MOTENASUの《DM》配信は、顧客(=リード)に対して郵送DMを配信する機能です。
複数の郵送DMのデータを作成し、MOTENASUに登録しておくことで、年齢、性別、購入履歴などの情報に基づき
顧客ごとに異なる内容の郵送DMを、1通ずつでも印刷・送信することができます。

《DM》配信はオプション機能のため、ご利用の際は当社カスタマーサポート担当までお問い合わせ下さい。

MOTENASUから配信できる郵送DMの種類
郵送DMのデータは、MOTENASUの「DM制作ガイドライン」に従ったうえで、自由に作成することができます。
作成できる郵送DMの種類は
・4面圧着A4(大判)
・4面圧着A4(往復はがき付き)
・はがきV型4面
・はがきZ型6面
の4種類となります。

《4面圧着A4(大判)》と《4面圧着A4(往復はがき付き)》の配送は日本郵便の「ゆうメール」を使用しています。
「ゆうメール」は信書(特定の受取人に対して、差出人の意思を表示し、または事実を通知する文書)に
該当する内容・表現の郵送DMは配送できません。
郵送DMデータ制作の際は、記載内容に「信書」に当たる表現がないようご注意ください。
なお、弊社では郵送DMの内容が信書に該当しないかを事前にチェックしております。
信書については、日本郵便のウェブサイトをご確認ください。
信書に該当するものを教えてください(日本郵便)

《はがきV型4面》と《はがきZ型6面》の配送は日本郵便の「普通郵便(料金後納)」を使用しています。
「普通郵便」は信書に該当する内容・表現の郵送DMも配送することができますので
信書を送りたい場合は《はがきV型4面》または《はがきZ型6面》をご利用ください。

STEP1郵送DMのデザインデータの作成

《信書ガイドライン》、《DMガイドライン》、郵送DMデータ制作用テンプレートファイルは
管理画面メニュー《配信》>《郵送DM配信》画面の《DM作成用フォーマットデータ》タブを開いた画面からダウンロードできます。

《信書ガイドライン》は信書とは何か、どのような文章表現が使用できるかなどをまとめた資料です。

《DMガイドライン》はAdobe Illustratorによるデザインデータ作成時の注意事項、および入稿用PDFファイルの作成手順のマニュアルとなります。
この仕様に沿っていないデータはシステムが受け付けられず、印刷ができませんので仕様に沿ったデータにてご入稿をお願いいたします。

郵送DMデータ制作用テンプレートファイルは、作成したい種類のファイルをダウンロードしてお使いください。
各種ガイドライン、郵送DMデータ制作用テンプレートファイルは制作ご担当者にお渡しいただき、ご確認いただいてください。

郵送DMデータ制作用テンプレートファイルをダウンロードいただくと、中にAdobe Illustratorのファイル《〇〇_宛名面.ai》《〇〇_中面.ai》と補足説明の入ったPDFファイルが格納されています。
《〇〇_宛名面.ai》《〇〇_中面.ai》を基にデザインデータを作成してください。
(「〇〇」にはDMの種類名が入ります)

宛名面(=宛名欄のある外面)、中面(=圧着を開く事で見える内面)は、それぞれ別のファイルとして作成し、それぞれのファイルのサイズが50MB以下になるようにしてください。

「料金後納」表記部分や「差出人」表記部分などは編集不可の部分のため、そのままご使用ください。

宛名面、中面ともにQRコードの枠がありますが、位置は固定となっています。

宛名面のQRコード位置には、不達チェック用のQRコードをシステムが印字いたしますので、「白マド」(枠の中を白抜きにすること)のままでお願いいたします。
こちらは転居や住所誤りなどで差し戻された郵送DMを印刷会社、および弊社で処理するため使用します。

中面の《ユニークQRコード》位置には、MOTENASUで郵送DM配信設定の際に入力したURLをシステムがQRコードに変換して印字いたします。こちらも「白マド」のままでお願いいたします。
仕様上、このQRコードは必須となっておりますのでご承知おきください。
《ユニークQRコード》位置に印字されたQRコードからのアクセスについてはアクセス数(アクセス率)の計測が可能です。

テンプレートのQRコード枠よりも、天地左右ともに中心を起点に1㎜ずつ大きめに作成いただけると印刷時に背景画像などが重なりにくくなり、安心です。

これらのQRコード以外にも、印刷範囲内であれば、宛名面、中面ともに他のQRコードを載せることができます。
その場合、これらの2か所の指定位置以外のQRコードはシステムによる自動生成はされませんので予めQRコードをご用意いただき、デザインデータに直接記載してください。
直接記載したQRコードからのアクセス数(アクセス率)はMOTENASUで計測できませんのでアクセス数を計測したい場合は、アクセス先のページにgoogle tag managerタグを設置しておくなどして事前に計測のご準備をお願いいたします。

STEP2プリフライトチェックの実施、および入稿用PDFファイルの作成

郵送DMのデザインデータが完成しましたら、プリフライトチェックを行ってください。
プリフライトチェックとは、郵送DMのデザインデータがMOTENASUの仕様で作成されているかを確認するものです。
プリフライトチェックを行うと、「プリフライトチェックレポート」と「入稿用PDFファイル」が作成されます。
詳細な手順については、《DMガイドライン》内の「02_印刷用PDFの作成手順.pdf」や「how_to2021_07.pdf」を参照ください。

プリフライトチェックは宛名面と中面のデザインデータそれぞれに対して行ってください。
また郵送DMデザインデータを新規作成した時だけでなく、既存のデザインデータを修正した時にも行ってください。

プリフライトチェックでエラーが発生した場合は、デザインデータを修正し、再度プリフライトチェックを行ってください。

《DMガイドライン》の「how_to2021_07.pdf」の5ページの「プリフライトチェックによりエラーが出た場合」には、『最終的な入稿データの容量が大きくなりますので、250~300dpi 以内で画像を調整いただいてからの制作を推奨しております。』とありますが、300dpiちょうど前後、310dpiなどの多少300dpiより大きい程度であれば問題ありません。
その場合は「解像度が300dpi より大きい」のエラーに限り、そのまま入稿用データとして弊社に送稿していただいて問題ございません。
ただし、極端に解像度が大きい場合などについては、改めてデータを差し戻しさせていただく場合もございますので、ご留意ください。

プリフライトチェックでエラーがなくなりましたら、宛名面、中面それぞれの「プリフライトチェックレポート」と「入稿用PDFファイル」を弊社までお送りください。

STEP3弊社による信書チェック

《4面圧着A4(大判)》《4面圧着A4(往復はがき付き)》の場合は、「入稿用PDFファイル」の内容が信書に該当していないかをチェックいたします。
もし修正が必要な箇所がございましたら、ご連絡いたしますので修正対応をお願いいたします。

STEP4MOTENASUに入稿用PDFファイルをアップロード

《4面圧着A4(大判)》、《4面圧着A4(往復はがき付き)》の場合は信書チェックとプリフライトチェックで問題がなければ、《はがきV型4面》、《はがきZ型6面》の場合はプリフライトチェックで問題がなければ、宛名面、中面の「入稿用PDFファイル」をそれぞれMOTENASUにアップロードしてください。

管理画面メニューの《配信》>《郵送DM配信》をクリックします。
《DMグループ管理》画面が表示されますので、《DMグループ》を作成します。
《DMグループ》は入稿用PDFファイルの保存・管理のためのフォルダとなります。
管理しやすい名前を登録しましょう。
左上の《新規作成》ボタンをクリックすると、《DMグループ登録》画面表示されるので《名前》を入力し《登録》をクリックします。


登録完了画面が表示されるので、右上の《×》をクリックし、《DMグループ一覧 》に戻ります。
登録したDMグループの《DMファイル一覧》欄をクリックし、《DMファイル一覧》画面を開いたら左上の《新規作成》ボタンをクリックします。

《DMファイル登録》画面が表示されるので「入稿用PDFファイル」をアップロードします。
《DMグループ》は、《DMグループ一覧》で選択した《グループ名》が表示されていることを確認してください。

《DMタイプ》にはアップロードする郵送DMの種類を選択してください。
この指定と、実際にアップロードした入稿用PDFファイルの種類が合わない場合は正しく印刷されませんのでご注意ください。

《表示タイプ》では、アップロードするファイルが宛名面、中面のどちらにあたるかを選択します。
宛名面のデータの場合は《外面》を、中面のデータの場合は《内面》を選択してください。

《ファイル》欄には作成した「入稿用PDFファイル」をドラッグ&ドロップします。
1回の操作でアップロードできるのは1ファイルのため、宛名面と中面の「入稿用PDFファイル」は別々にアップロードしてください。

最後に《アップロード》ボタンをクリックします。

《DMファイル一覧》画面に切り替わります。
一番上に今アップロードした「入稿用PDFファイル」が表示されることを確認してください。
宛名面と中面の「入稿用PDFファイル」をMOTENASUへアップロードしたら、当社カスタマーサポート担当までご連絡をお願いします。

STEP5弊社による郵送DM審査状況の更新

《DMファイル一覧》画面の一覧内に《審査状況》欄があります。
アップロード直後は《審査中》となっており、そのままでは郵送DM配信ができません。
②の「プリフライトチェックレポート」をご提出いただいており、かつ③の「信書チェック」で信書に該当していないDMファイルについては、弊社にて《審査状況》欄を《審査OK》に更新いたします。《審査状況》欄が《審査OK》となっているDMデータは、配信が可能です。

STEP6郵送DMの配信設定

アップロードした「入稿用PDFファイル」の審査状況を《審査OK》に更新しましたら当社カスタマーサポート担当からご連絡いたしますので、郵送DMの配信設定を行ってください。

MOTENASUから郵送DMを配信するには、《シナリオ》を設定する方法(=シナリオ配信)と都度配信する方法(=チャネル配信)があります。

《シナリオ》とは、「訴求したい内容を」「訴求したいターゲットに」「訴求したいタイミングで」自動配信することができる機能です。
定期的にターゲットを抽出し配信を行いたい場合は、《シナリオ》を設定してください。
《シナリオ》については「メールやLINEなどを自動で配信したい。(シナリオの作り方)」を参照ください。

一回だけの配信や不定期の配信を行う場合は《リード検索》から《リード一括設定》で配信(=チャネル配信)を行ってください。
チャネル配信の詳しい手順については、「郵送DM配信>DM配信設定」を参照ください。

【DMテンプレートの作成】

また、シナリオ配信の場合は、シナリオ設定の前にテンプレートの作成が必要です。チャネル配信の場合も、テンプレートを作成しておくと配信までの操作がスムーズなうえ配信後に内容を確認することもできるため、事前の作成をお勧めします。

テンプレートの作成方法は下記になります。

管理画面メニュー《配信》>《テンプレート管理》>上部《DM用》
タブをクリックし、《テンプレートグループ一覧 (DM用)》画面を表示します。
左上《新規グループ作成 》ボタンをクリックします。

《テンプレートグループ登録》画面が表示されますので、グループの名前と色を登録します。
《色》は《テンプレートグループ一覧 (DM用)》画面で他と見分けやすくするために《名前》欄の表示色となります。
どちらも管理用の項目のため、他と区別がつく名前と色を登録しましょう。
《登録》をクリックすると、登録完了画面が表示されるので右上の《×》をクリックします。
《テンプレートグループ一覧 (DM用)》画面に戻るので、作成したグループ名の《テンプレート数》欄の数字部分をクリックします。
《テンプレート一覧 (DM用 - 〇〇〇)》画面が開くので、左上《新規作成》をクリックします。
(「〇〇〇」には作成した《テンプレートグループ》名が入ります。)
《テンプレート登録》画面が表示されるので、《テンプレート名》と 《色》を入力します。
《色》は《テンプレート一覧 (DM用 - 〇〇〇)》画面で他と見分けやすくするために《テンプレート名》欄の表示色となります。
どちらも管理用の項目のため、他と区別がつく名前と色を登録しましょう。
(「〇〇〇」には作成した《テンプレートグループ》名が入ります。)
《DMタイプ》《DMファイル》を選択します。
《DMタイプ》は、「4面圧着A4(大判)」「4面圧着A4(往復はがき付き)」「はがきV型4面」「はがきZ型6面」の中から送付したいDMのタイプを選んでください。
《DMファイル》は、事前にMOTENASU上に登録した入稿データの中から、送付したいDMを選んでください。
次に《リダイレクトタイプ》を設定します。
《リダイレクトタイプ》は、郵送DM内に自動印字される個別のQRコードを読みとった際に遷移させるURLのタイプとなります。
《リダイレクトURL》は、遷移先のURLを直接指定するタイプです。こちらを選択した場合は、遷移先のURLを入力してください。
《マルチタグURL》は、送付対象者の条件に応じてURLを出し分けるタイプです。こちらは、事前に《マルチタグ》を登録する必要があります。
《マルチタグ》については、「マルチタグ」を参照ください。
《優先度》を設定します。
《リード詳細》画面の《リード情報》欄の住所を宛名として使う場合は《リード情報》を、《リード詳細》画面の《法人情報》欄の住所を宛名として使う場合は《法人住所》を選択します。
ここで選択した住所欄が未登録のリードには、郵送DMは配信されません。
(例)《法人住所》を選択した場合、《リード情報》欄の住所は登録があるが《法人情報》欄の住所は登録がないというリードには郵送DMは配信されませんのでご注意ください。
《アクセス時変更ステージ》を設定します。
登録すると、送付したDMに印刷されたQRコードから遷移先にアクセスしたリードに、指定した《ステージ》を付与することができます。
《ステージ》については、「ステージ」を参照ください。
必要項目を設定したら、《登録》をクリックします。
登録完了画面が表示されたらテンプレートの作成は完了です。

STEP7顧客のお手元に郵送DM到着

作成した郵送DMのデータは、MOTENASUで配信処理を行うことで提携している印刷会社へデータ連携され、印刷・投函が行われます。
データ連携は毎朝8時に行われ、その日のうち(データ連携が土日祝日の場合は直近の営業日)に印刷、その翌営業日に投函されます。
およそ3日~2週間で顧客に郵送DMが届きます。
到着は天候や交通状況によって前後する場合もあります。

例えば、月曜日の午前7時に配信処理を行った場合(または午前7時に配信処理されるシナリオの場合)、午前8時にデータが連携され、同日に印刷、翌日の火曜日に投函されます。
金曜日の午前10時に配信処理を行った場合(または午前10時に配信処理されるシナリオの場合)、翌日の土曜日の午前8時にデータが連携され、月曜日に印刷、火曜日に投函されます。

お届け先の地域によっては、投函後、到着までに10日から2週間程度かかる場合があります。
また到着日は天候や交通状況によって変化することもあります。
キャンペーンなど、期間が決まっている案内を郵送DMで送る場合は、スケジュールに十分注意してご準備ください。