ユーザー行動分析
▼ユーザー行動分析概要
ユーザー行動分析ダッシュボードでは、サイト訪問者の詳細な行動データを日別・ユーザー別に確認できます。
主要な分析項目
- アクティブユーザー数(期間指定可能)
- セッション数(期間指定可能)
- ページビュー数(期間指定可能)
- 直帰率(期間指定可能)
- 平均セッション時間(期間指定可能)
- エンゲージメント率(期間指定可能)
- 日別ユーザー行動推移グラフ
- デバイス別セッション構成(円グラフ)
- 日別詳細データテーブル
データ更新について
このダッシュボードのデータは定期的に更新されます。
期間選択フィルタで任意の日付範囲を指定して分析できます。
このダッシュボードを活用することで、ユーザーの行動パターンの把握、エンゲージメントの測定、デバイス別の傾向分析が可能になります。
▼フィルタパネル
ダッシュボード上部の4つのフィルタを使用して、特定の条件でデータを絞り込むことができます。
利用可能なフィルタ
| フィルタ | 説明 | 使用例 |
|---|---|---|
| 期間選択 | 分析対象の日付範囲を指定(YYYY/MM/DD形式) | 2025/10/13 - 2025/11/11 |
| デバイス | デスクトップ / モバイル / タブレット / unknown / すべて | すべて |
| 地域 | 都道府県または都市名で絞り込み | すべて |
| トラフィックソース | 流入元(google / direct / その他)で絞り込み | すべて |
フィルタの活用例
- 特定期間の分析:キャンペーン実施期間を期間選択で指定
- モバイルユーザーの行動分析:デバイスフィルタで「モバイル」を選択
- 特定地域のユーザー行動:地域フィルタで「Tokyo」を選択
- Google流入ユーザーの分析:トラフィックソースで「google」を選択
フィルタ使用時の注意点
- フィルタを適用すると、すべてのグラフ・テーブルに反映されます
- 複数フィルタを組み合わせることができます(例:モバイル × Tokyo × 2025/11/01-11/11)
- フィルタをリセットするには、各フィルタで「すべて」を選択してください
- 期間選択の範囲が広すぎる場合、データが無い日付は「0」として表示されます
▼KPIサマリー
選択した期間のサイト全体の状況を示す6つの主要指標を表示します。
表示項目
| 指標 | 内容 |
|---|---|
| アクティブユーザー数 | 選択期間にサイトを閲覧したユニークユーザー数 |
| セッション数 | 選択期間の訪問セッション総数 |
| ページビュー数 | 選択期間にページが表示された回数(page_viewイベントの発生回数) |
| 直帰率 | 1ページのみ閲覧して離脱したセッションの割合(%表示) |
| 平均セッション時間 | 1セッションあたりの平均滞在時間(MM:SS形式) |
| エンゲージメント率 | エンゲージメントがあったセッションの割合(%表示) |
指標の見方
- 直帰率が高い(50%以上):ランディングページの改善が必要
- エンゲージメント率が低い(30%未満):コンテンツの質や導線の見直しが必要
- 平均セッション時間が短い(1分未満):ユーザーの興味を引けていない可能性
エンゲージメントの定義
以下のいずれかを満たすセッションをエンゲージメントありとみなします:
- 10秒以上の滞在
- 2ページ以上の閲覧
- コンバージョンイベントの発生
▼日別ユーザー行動推移
選択期間の日別推移を複合グラフで表示します。
グラフの見方
- 青色の棒グラフ:アクティブユーザー数(左軸)
- 緑色の棒グラフ:セッション数(左軸)
- 赤色の折れ線グラフ:エンゲージメント率(%)(右軸)
活用方法
- 曜日別のトラフィックパターンを把握
- キャンペーン実施日の効果を視覚的に確認
- エンゲージメント率の変動要因を分析
- 異常値(急激な増減)の検知
データの見方のポイント
- アクティブユーザー数とセッション数の比率:通常1:1~1:2程度
- エンゲージメント率が急低下した日:サイトエラーやコンテンツ問題の可能性
- トラフィックが0の日:データ取得の問題またはフィルタ条件により該当データなし
▼デバイス別セッション構成
選択期間のセッションをデバイスカテゴリー別に集計し、円グラフで表示します。
表示項目
| 項目 | 説明 |
|---|---|
| デバイスカテゴリー | デスクトップ / モバイル / タブレット / unknown |
| セッション数 | 該当デバイスでの訪問セッション数 |
| 構成比 | 全体に対するセッション数の割合(%) |
活用シーン
- モバイル最適化の優先度判断
- デバイス別広告配信の配分決定
- レスポンシブデザインの効果検証
- ターゲットユーザーのデバイス傾向把握
デバイス判定について
- デバイスカテゴリーは、User-Agentから自動判定されます
- 判定できない場合は「unknown」として集計されます
- 「unknown」の比率が高い場合、トラッキングコードの実装確認が必要です
▼日別詳細データ
選択期間の日別の詳細指標をテーブル形式で表示します。
表示項目
| 項目 | 説明 |
|---|---|
| 日付 | データの集計日(YYYY-MM-DD形式) |
| アクティブユーザー | 該当日のユニークユーザー数 |
| セッション | 該当日の訪問セッション数 |
| ページビュー | 該当日のページ閲覧数 |
| 平均セッション時間 | 該当日の平均滞在時間(MM:SS形式) |
| 直帰率 | 該当日の直帰セッション割合(%) |
| エンゲージメント率 | 該当日のエンゲージメントセッション割合(%) |
| 新規ユーザー率 | 該当日の初回訪問ユーザー割合(%) |
テーブルの操作
- 列ヘッダーをクリックして昇順・降順の並び替えが可能
- ページネーション機能で大量データも快適に閲覧
- テーブル右上のエクスポート機能でCSVダウンロード可能
活用シーン
- 特定日のKPI詳細を確認
- 曜日別のパターン分析
- 期間内での最高値・最低値の特定
- 日次レポート作成のためのデータ抽出
データが「0」の行について
- 選択期間内で実際にイベントが発生しなかった日付です
- データ収集開始前の日付を含む場合も「0」として表示されます
- フィルタ条件(デバイス・地域・流入元)により該当データがない場合も「0」です
- 多数の「0」行がある場合は、期間選択を狭めることを推奨します
▼指標の定義
ユーザー関連指標
| 指標 | 定義 |
|---|---|
| アクティブユーザー | 期間内にサイトを訪問したユニークユーザー数。同一ユーザーは期間内で1回のみカウント |
| 新規ユーザー | 過去30日間で初めてサイトを訪問したユーザー |
| リピーター | 過去30日間に訪問履歴があるユーザー |
セッション関連指標
| 指標 | 定義 |
|---|---|
| セッション | サイトへの訪問回数。ユーザーIDとセッションIDの組み合わせで識別 |
| 直帰セッション | 1ページのみ閲覧して離脱したセッション |
| エンゲージメントセッション | 10秒以上滞在、または2ページ以上閲覧、またはコンバージョンが発生したセッション |
エンゲージメント関連指標
| 指標 | 定義 |
|---|---|
| エンゲージメント時間 | ユーザーがサイトに実際に関与していた時間(秒単位) |
| 平均セッション時間 | 総エンゲージメント時間をセッション数で割った値(MM:SS形式で表示) |
| エンゲージメント率 | エンゲージメントセッション数を総セッション数で割った割合(%表示) |
GA4の計測仕様
- セッションは30分間操作がないと自動的に終了します
- 日付をまたいだ場合も新しいセッションとしてカウントされます
- ユーザーIDはブラウザのCookieに基づく匿名識別子です
- Cookieが削除されると別ユーザーとして認識されます
▼活用ポイント
1. 期間比較による効果測定
- キャンペーン実施前後の期間を比較してKPI変化を確認
- 前週・前月との比較で成長トレンドを把握
- 同じ曜日同士を比較して季節性を排除した分析
2. セグメント別行動分析
- デバイスフィルタでモバイル/デスクトップの行動差を分析
- 地域フィルタで地域別のエンゲージメント差を確認
- 流入元フィルタで獲得チャネル別の質を評価
3. 問題の早期発見
- 直帰率が急上昇した日:ランディングページの問題を調査
- エンゲージメント率が低下した日:サイトエラーやコンテンツ問題を確認
- 平均セッション時間が短い日:導線やコンテンツの見直し
4. レポーティング活用
- 日別詳細データテーブルをCSVエクスポートして週次/月次レポート作成
- KPIサマリーをスクリーンショットして簡易レポート
- デバイス別構成を経営層への説明資料に活用