使い方ガイド MOTENASU

メール配信を行う前の準備

MOTENASUからメール配信をするには、初期設定手順の配信用メールアドレスドメインの追加設定が必要です。こちらの設定が完了していない場合は、メール配信ができませんのでご設定をお願いします。

配信元メールアドレス設定後、すぐに大量配信を行ってしまうと配信先で受信制限や受信拒否されてしまうことがあります。これを防ぐために、大量配信を行うための準備を行います。

1.メール配信を行う前の準備事項について

MOTENASUご導入後は、FIDが構築するメールサーバを用いてメール配信を行います。

新しいメールサーバを使う際は長期的かつ安全に運用をしていただくためにも、いきなり大量配信を行うのではなく、少量の配信をしてサーバーを慣れさせる(ウォームアップ)必要があります。

1-1.ウォームアップとは

ウォームアップとはメールの配信元の信頼度(レピュテーション)を得るための作業です。多くの受信メールサーバでは、信頼度の低いメール配信元から大量のメールが送られてくると、疑わしい配信元として受信制限や受信拒否されることがあります。

そのため正当な配信元だと認識されるように少量の配信から始め、徐々に配信数を増やしていく作業がウォームアップです。

ウォームアップを行わないで大量配信をした場合、メールがスパムメールとして認識されたり、ドメインが汚れメールの遅延や不達が発生したりする可能性があります。

1-2.ウォームアップの方法

①月間に配信するメール配信数を計算します。
②①で割り出した配信数をもとに、日にち間隔でわけて配信しサーバーを慣れさせていきます。

例)月間10万通のメールを送る場合、初日5,000件配信してサーバーの様子(バウンスエラーの確認)を見ます。問題なければ2日目は10,000件に増やし、同様にサーバーの様子を見ます。問題なければ3日目・4日目・・・と、徐々に配信数を増やしていきます。

※時間間隔ではなく日にち間隔ですので、1時間ごとに配信ではなく1日ごとに配信を行います。

2.エラーメール(バウンスメール)対策について

バウンスメールとは、メール配信時に何らかの理由によってエラーが発生し、受信者に届かずに配信元のメールサーバに戻ってしまうメールです。エラーには大きく分けて2種類あります。

・永続的エラー(550エラー)
メールアドレスが存在しない場合やフィルタリングによって配信不可なメールアドレスに配信した場合のエラーです。MOTENASUでは550エラーに該当します。

・一時的エラー(552エラー)
受信者のメールボックスの容量オーバーや、受信者側のネットワーク不備などで配信出来なかった場合のエラーです。MOTENASUでは552エラーに該当します。

552エラーは、受信者がメールボックスを整理するなどして問題が解決した場合は着信する可能性があります。

3.エラー対象者に配信を続けるデメリット

エラー対象となるメールアドレスに配信を続けるとメール配信元の信頼度が低下し、携帯キャリアやインターネットサービスプロバイダー(ISP)から不正な配信元メールアドレスと認識されてしまいます。

その結果、迷惑メールと判定される確率が上がり、特定のメールドメイン宛てに配信出来なくなる(受信拒否される)という事態につながりかねません。

また、バウンスメールの発生率が閾(しきい)値を超えると、配信元メールサーバが配信を強制停止する場合があります。特に大量配信では配信の母数が多いため、バウンスメールの発生率が高くなりやすい傾向にあります。

強制停止になった場合は配信元メールサーバを変更し、再度ウォームアップが必要となります。

4.MOTENASU導入後のバウンスメールを減らすには

過去に配信エラーになったことがあるメールアドレスが分かっている場合は、MOTENASUにリード(顧客)情報をインポートする際に配信エラー実績もあわせてインポートください。

・永続的エラー(550エラー)
 MOTENASUから配信をストップします。

・一時的エラー(552エラー)
 受信者の状況によって着信する可能性があるので配信処理します。

  *1)MOTENASUの仕様上、550エラー以外のステータスが返ってきた場合は、すべて552エラーとして登録されます。

  *2)配信成功した場合でも、ステータスは自動で「送信NG(552)から」「送信OK」には変わりません。

上記を確認したら、メールの配信準備に進みます。主な準備事項をまとめましたので、下記よりご参照ください。

配信テンプレートについて :配信メッセージの作成手順
セグメント設定と活用方法 :MOTENASUに登録したいお客様情報の設定
リード検索について:配信ターゲットを検索する方法
チャネル設定(手動配信)を行う:手動配信の手順
シナリオ設定(自動配信)を行う:自動配信の手順